Grok.com 2025/10/17
PhoenixはElixir言語で書かれたウェブフレームワークで、MVCパターンを基盤としています。Phoenix 1.8.1は2025年8月29日にリリースされ、Erlang/OTP 25以上を要求するなど、安定性とパフォーマンスの向上が図られています。 ここでは、Phoenix 1.8.1を使ってシンプルなアプリを作成し、Phoenix LiveView(以下、LiveView)の基本概念とファイル構成を基礎から説明します。LiveViewは、JavaScriptを使わずにサーバーサイドでインタラクティブなウェブアプリを構築できる機能で、Phoenix 1.8ではデフォルトで有効です。
Phoenixアプリを作成する前に、以下の環境を整えましょう。Phoenix 1.8.1のインストールガイドに基づきます。
Elixir 1.15以上とErlang 24以上(推奨25以上): ElixirはErlang上で動作します。公式インストールページからインストールしてください。バージョン確認コマンド:
elixir -v
出力例:
Erlang/OTP 25 [erts-13.0] [source] [64-bit] [smp:8:8] [ds:8:8:10] [async-threads:1] [jit]
Elixir 1.15.0 (compiled with Erlang/OTP 25)
PostgreSQL(推奨): データベースサーバー。インストール後、ユーザーpostgres
とパスワードpostgres
を設定。代替としてMySQLやSQLiteも使えます。
inotify-tools(Linuxユーザー): ファイル変更時の自動リロードに必要。macOS/Windowsは不要。
インストール後、Phoenixジェネレータをインストール:
mix archive.install hex phx_new
これでmix phx.new
コマンドが利用可能になります。
新しいアプリを作成します。LiveViewを含むHTMLアプリを生成(デフォルト):
mix phx.new hello_live --database postgres
hello_live
: アプリ名(任意)。-database postgres
: PostgreSQL使用(省略可、デフォルト)。生成後、依存関係をインストール:
cd hello_live
mix deps.get
mix ecto.create # データベース作成(config/dev.exsで設定確認)
サーバー起動: